ベッドマットレスの寿命と買い替え時期は?

ベッドマットレスの寿命は種類によって年数の目安がありますが、一概にポケットコイルマットレスだから○年は使えるというわけではありません。

この記事ではまずマットレスの寿命について知ってもらい、寿命を延ばす方法買い替え時期などについても解説していこうと思います。

ベッドマットレスの寿命は何年?ポケットコイルは寿命が長い?

マットレスの寿命とフレームの寿命

ベッドマットレスの寿命は、マットレスの寿命とベッドフレームの寿命の2つに分けて考えることができます。

ベッドマットレスの寿命はどのくらい?

マットレスの寿命は3年~10年といわれていますが、一般的に多く生産されている製品をタイプ別に分けると下記表のようになります。

種類 寿命
低反発マットレス ~5年
高反発マットレス ~8年
ボンネルコイルマットレス ~10年
ポケットコイルマットレス ~10年

上記表の寿命はあくまで目安であり、使用されているウレタン素材の質などにもよって寿命は変わってきます。

基本的にはウレタンの密度が高いほど、反発力が高くなりマットレスの寿命は長くなります。

低反発マットレスが高反発マットレスよりも寿命が短いのは、柔らかい寝心地を売りにしているため、特に低価格帯の製品などでは密度が低いウレタンを使用しているものが多いためです。

そのため、高品質な低反発マットレスの方が、低品質の高反発マットレスよりも寿命が長いということは全然あり得ます。

これはポケットコイルマットレスやボンネルコイルマットレスにもいえることで、ポケットコイルマットレスだから寿命が長いというわけではありません。

あくまでもコイルマットレスの方がノンコイルマットレスよりも全体的に寿命が長い傾向があり、高反発マットレスの方が低反発マットレスよりも全体的に寿命が長い傾向にあるというだけの話です。

ベッドマットレスの寿命は、内部に使用されているウレタンなどの素材の品質によって左右されるということです。

今使っているマットレスの寿命が気になっているがウレタンの品質がわからないという場合は、購入時の価格をひとつの指標としてもいいかもしれません。

購入時の価格が低価格だった場合は、内部に使用されているウレタンの品質が低いため、使い方によってはポケットコイルマットレスでも1~2年で寿命がくるということもあり得るからです。

これから買い替えるために寿命の長い製品をお探しの場合は、当サイトの徹底比較記事では内部素材も比較することができますので、そちらの方もご活用ください。

比較記事一覧はこちら

ベッドフレームの寿命はどのくらい?

ベッドフレームの寿命はマットレスよりも長く、だいたい10年以上は使用できます。

しかし、ベッドフレームに関してもタイプや使用される素材によって、寿命は長くなったり短くなったりします。

ベッドフレームの場合は、揺れがひどくなったり軋む音がひどくなったら、まずはネジを締め直してみましょう。

ネジを締め直しても改善されない場合は寿命が近づいています。

揺れや軋みはなくても、湿気などが原因でカビが生えてきたり、フレーム板などから異臭がするようになることもあります。

こういった場合には、まず綺麗に掃除をしてみましょう。

それでも改善されないようであれば、健康面を考えて買い替えをおすすめします。

ベッドマットレスの寿命が腰痛や肩こりの原因になる?

寿命が過ぎたマットレスは×

どんなにきちんとメンテナンスをしていたとしても、長く使用していると腰部分などの負荷のかかりやすい部分がへたってしまうことは避けられません。

部分的なへたりなどでマットレスが劣化してしまうと、理想的な寝姿勢をとることができなくなってしまいます。

睡眠時に理想的な寝姿勢を維持することができないということは、寝心地が悪くなり体のどこかに無理をさせてしまうということです。

体のどこかに無理をさせている状態で寝続けると、腰痛・肩こり・骨盤の歪み・血行不良などの原因となってしまう可能性が高まることは必然でしょう。

朝起きて体のどこかが痛くなるような場合には特に、マットレスの寿命を疑う必要があります。

ベッドマットレスの寿命を延ばすにはどうしたらいい?

原因と対策

マットレスを少しでも長く使うためには、マットレスの寿命が短くなる原因を知り、対策をしてあげることが重要です。

寿命が短くなる原因

マットレスの寿命が短くなる1番の原因は湿気です。

寝汗などが原因でマットレスの内部に湿気が蓄積されることで、内部に使用されているウレタンなどの素材の劣化が早くなります。

ウレタンなどの素材の耐久性が低下することによって、マットレスがへたりやすくなってしまうということです。

ベッドパッドは必須

人間は寝ている間にコップ1杯分の汗をかきます。

マットレス内部に蓄積される湿気を防ぐためには、この寝ている間にかく汗をマットレスに染み込ませないようにするというのがとても大事なことなのです。

そのため、敷きパッドやベッドパッドを使用してマットレスに寝汗が染み込まないようにするのが、寿命を延ばすための1番の対策となります。

ローテーションも大事

マットレス内部に溜まる湿気は、寝汗だけでなく部屋の湿度が高くなることにも関係があります。

こればかりはベッドパッドでは防ぐことができませんが、ローテーションを行うことでマットレス内部に溜まった湿気を逃がしやすくすることができます。

また、定期的にローテーションを行うことで1番凹みやすいお尻部分のへたりを軽減することができるため、特定の箇所のみがへたりやすくなるという事を防ぐことができます。

湿気やローテーションについては下記記事でさらに詳しく解説しているので参考にしてください。

ベッドマットレスの買い替え時期やタイミングはいつ?

買い替えレベルチェック

ここからはベッドマットレスの買い替え時期についてお話していきましょう。

買い替えレベルチェックも作成しましたので、買い替えを悩んでいる方は参考にしてください。

使用年数で決めるのはNG

「まだ買って3年だからもう少し使おう」
といったような判断基準は絶対にやめましょう。

マットレスの寿命は、

・価格や品質

・使用者の体格や体重

・使用頻度

・使用方法

・ローテーションなどのメンテナンスの有無

などによって全く違ってくるからです。

買い替えレベルチェック

買い替えが必要レベル
  • マットレスの一部が大きく凹んでいる(特にお尻の部分)。
  • 毎朝起きると特定の部分が痛む。
  • 短時間で目が覚めるようになった。

マットレスの一部が大きく凹んでいるような場合は、完全に寿命なので買い替えてください。

そのまま使い続けると、腰痛や肩こりなど体のどこかが不調になってしまうリスクが高まります。

他の布団やベッドで寝ているときはよく眠れたり、朝起きて特定の部分が痛んだりということがない場合には、あなたが使用しているマットレスが原因の可能性が大なため買い替える必要があります。

買い替え検討レベル
  • マットレスの一部が少し凹んでいる。
  • たまに体の一部に違和感がある。
  • 疲れが取れない。

マットレスの一部が少し凹んでいるような場合、できれば買い替えることをおすすめしますが、ベッドパッドなどを使用して寝心地が改善されるようであればまだ使えないこともないでしょう。

疲れが取れなかったり、たまに体の一部に違和感があるような場合は、まずはマットレス以外に原因がないか探ってみてください。

それでも改善されないようであれば、マットレスが原因の可能性もあるため買い替えを検討しましょう。
様子見レベル
  • マットレスが柔らかすぎる・硬すぎる。
  • マットレスが揺れる・軋む音が聞こえる。
  • 寝心地が悪くなった気がする。

揺れたり軋む音が聞こえる場合は、まずはベッドフレームのネジを締め直してみましょう。

ベッドフレームのネジを締め直しても改善されない場合は、マットレス内部のコイルが原因の可能性があるので買い替えを検討する必要があります。

マットレスが硬すぎる場合や寝心地が悪くなったような気がするという場合は、ベッドパッドなどを使用することで寝心地を改善することができます。

マットレスが柔らかすぎるという場合は、柔らかいマットレスを硬くすることは難しいため、しばらく様子を見てやっぱり柔らかすぎるという場合は買い変えを検討する必要があります。

購入当初から柔らかすぎて寝心地が悪いという場合は、そもそもそのマットレスがあなたの体に合っていないということなので買い変えが必要なレベルです。

上記に1つも当てはまらないのであれば、買い替えを検討する必要はありません。

買い替えるタイミング

買い替えが必要な場合には、あなたの体のためにもできるだけ早く買い替えましょう。

寿命がきているマットレスを無理して使用し続けるのは絶対に避けてください。

無理して使い続けるくらいならば、床に布団を敷いて寝た方がまだましです。

買い替えを検討している場合は、引っ越しや大掃除、大規模な部屋の模様替えを行う際などに一緒に行うのが手間が省けるためおすすめです。

まとめ

寿命の短い低価格帯のマットレスを買い替え続けるのもありですが、寿命の長い高価格帯のマットレスの方がウレタンの品質が高くなるため寝心地も良くなります。

今まで低価格帯のマットレスしか使用してこなかったという方は、これを機会に高品質なマットレスも視野に入れてみてはいかがでしょうか?

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