側生地ってこだわらなくていいの?

側生地とはマットレスの表面の生地のことで直接肌に触れる部分のことです。

結論から述べると側生地の役割とは寝心地を快適にするためのものです。
しかし、マットレスの上にベットパットなどを敷くならあまりこだわらなくてもよい部分でもあります。

どうして側生地は寝心地を快適にするという役割があるのにこだわる必要がないのでしょうか?
その理由について側生地の役割から説明していきましょう。

 

側生地の役割・性能

側生地の役割としてまず上げられるのは触り心地です。
使用される素材はもちろんのこと、使用される糸の太さ、生地が織物なのか編み物なのかなどによっても触り心地は全く違ってきます。普通の布とシルクの布の違いを想像していただくとわかりやすいでしょうか。

そして体温調節も側生地の役割です。
使用される素材によって通気性・吸湿性・放湿性・保温性・熱伝導率の高さなどが違うことにより、体温調節の度合いも変わってきます。
高価格帯のマットレスでは側生地にも予算をかけて良いものを使用することによって、より快適な寝心地を実現しているものもあります。

側生地が厚いものの場合は、クッション性も高くなりますので体圧分散性にも影響します。

結局のところマットレスの内部素材と同じで、側生地が良いもののほうが寝心地が快適になるということです。

側生地の繊維素材

側生地に使用される素材には植物繊維(綿、麻など)、動物繊維(ウール、、カシミヤ、シルクなど)、再生繊維(レーヨン、キュプラなど)、合成繊維(ナイロン、ポリエステルなど)他にもまだまだあります。
さらに ポリエステル25%綿75%、ウール20%カシミヤ30%レーヨン50% など様々な組み合わせの素材を生成することもできます。

その素材を使用することによって側生地の性能がどのようになるのかについては、自信のある製品の場合はしっかりと説明が表記されていると思いますので、素材について一つ一つ調べるよりも製品説明をしっかり見たほうが早いでしょう。

ちなみに低価格帯の製品で一般的によく使用されているのはポリエステル100%です。
ポリエステルは洋服などにも使われているように、肌触りが良い、丈夫で乾きが早く熱に強いなどの特性を持っています。さらに価格が安いのでマットレスだけでなく多くの製品に使用されています。

側生地に使用されている素材についてはポリエステル100%以外のものを見かけたら、側生地に何かこだわりがある製品なんだなと思ってください。

ニットとは?メッシュとは?

マットレスの側生地でよく目にするニットとは生地の加工方法のことです。
生地の加工方法には編む方法と織る方法とあるのですが、ニットとは生地をを編んで加工したということです。
ニット帽なども編んでつくられてますよね。
ニット生地の特徴は伸縮性・通気性が高くフィット感が良いことです。

織る加工方法としてはメッシュ生地などをよく見かけると思います。高級なものだとジャガード生地なども見かけたことがあるのではないでしょうか。
メッシュ生地は網目織りといって凹凸をつけたり網目を大きく織ることにより通気性をよくしています。
メッシュ生地の特徴はさらりとした触り心地と通気性です。

キルト キルティングとは?

キルトとは表生地と裏生地の間に綿などの素材を挟んで縫い合わせる(キルティングする)加工方法のことです。

キルト加工の特徴は保温性が高くなることです。
ステッチといわれる縫い方などで中の素材が動かないように模様を描きながら縫い合わせることによって、膨らみをを出したり、内側に空気の膜をつくることで保温性が高くなります。

イメージしやすいのはこたつ布団などでしょうか。財布やジャケットなどでもキルティング加工を施された製品はあります。ボッテガなどが有名ですね。

側生地にこだわらなくてもよい理由

以上のことから、ベットパットなどを敷くことで側生地の役割である触り心地や温度調節機能が必要なくなってしまうことを理解していただけたと思います。

マットレスの上に直接寝ようと思っている方はこの記事を側生地選びに役立てていただけたらと思います。

下記の記事ではベットパットを敷く必要性についても話していますのでこちらも参考にしてください。

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